言葉の力

父ちゃんが家族に伝えたい事

これは僕が妻や息子たちに伝えたいってことを
残しておきたいから綴るメッセージ

だけど
時々自分自身への
メッセージだったりもする

言葉の力

結婚記念日の夜は
みんなで一緒に過ごすことはできなかった

だからこそ
今夜はみんなでお祝いもかねて
一緒にご飯が食べたかった

せっかくだから
普段行かないようなレストランに行って
楽しくご飯を食べたかった

ここが良いかなぁ
それともこっちのほうが良いかなぁ
こっちのが食べたいものを選びやすいかなぁ

そんなことを想像しながら
お店を選んでたんだ

父ちゃんだけが選ぶと
父ちゃんの好みになっちゃうから
いくつか選んだ中で
どれが良いかお前に聞いてみたかったんだ

でもな

あんな言い方はないだろう

何も見ないで
俺は行きたくない
そんな店、絶対やだ

ショックだ

みんなで祝いたい
ただ、そう思ってただけなのに

お前からしたら
ただ思ったことを言っただけなのかも知れない

でもな

その一言で
父ちゃんの想いは砕かれたんだ

やる気をなくしたんだ

一緒にご飯を楽しみたいという気持ちも
その一言で一瞬で砕け散った

こんな気持ちじゃ
もう一緒にご飯を食べに行きたいなんて思えない

いいか
言葉ってのは
人に勇気を与えることもできるし
簡単に傷つけることもできてしまう

お前はまだ
知っている言葉の数も少ないから
言葉の使い方を間違うこともあるし
表現の幅が小さいってこともあるから
本当に言いたかったことを
うまく伝えることができなかったりする

軽く言った一言が
相手の受け取り方次第によって
良くも悪くもなるんだ

だから
今はまだ
そこまで良く考えて話せとは言わない

ただ
言葉にはそんな力があるってことを
知っといて欲しいと
父ちゃんは思う